社会福祉HERO’S

関東人から小豆島人となり、島と福祉を語る
~移住介護士武宮大樹さんインタビュー

先輩・同僚インタビュー

香川県執筆者 GO2018.12.28

社会福祉ライターのGOです。私は瀬戸内海に浮かぶ香川県小豆島で福祉の仕事をしている、テニスが趣味の施設長です。うちのスタッフへのインタビューを通して、社会福祉と小豆島での暮らしについて皆さんに伝えていければいいなと思っています。
まず第1回目は、震災がきっかけで東京の暮らしに疑問を持ち、昨年移住してきた武宮大樹さんに話を聞いてみることにしました。

移住介護士 武宮大樹さん

武宮大樹(たけみや たいじゅ)
36歳男性。東京生まれ東京都江東区の下町育ち。約23年東京で生活をし、その後、ゆずの出身地である横浜市上大岡に移住し10年ほど生活をしたそうです。仕事は「東京ばな奈」の販売員から介護職に転職し、2017年9月に小豆島に移住し、現在1年2か月が経過しています。

GO:
小豆島に移住して、うちの法人で介護職の仕事に就くきっかけを教えてください。

武宮さん:
福島の原発事故で移住を決めました。すべての原発から離れている場所で活気がある、田舎すぎない、利便性がある(船の本数、アクセスポイントが多い※高松、岡山、姫路、神戸)、疎外感を感じない場所を探すと小豆島に行きつきました。2017年6月、NPO法人Totie(トティエ)大塚一歩氏にお世話になり、1週間の移住体験を行いました。1週間の間に家と仕事を探すのが目的で来島しましたが、家探しはとても難航しました。小さい子ども連れでの移住だったので、アパートは選択肢から外れ、一軒家がよかったのですが、20年以上住んでいない中古住宅が多く、人が住まなくなり数か月の家がなんとか1つ見つかったためそこに決めました。
仕事は介護をすることは決めており、3、4カ所電話をして2カ所の面接を受けて、今勤めている社会福祉法人サンシャイン会で働くことにしました。面接の際に、マニュアルに則った質問内容や対応内容の正確さが決め手でした。

GO:
どのような業務を担当され、どのようなことを意識して介護をされていますか?

武宮さん:
特別養護老人ホームの介護なので基本的には入居者の方の身の回りの事です。仕事を始めて最初にぶつかったのが言葉の壁でした。ゴミを捨てることを[ゴミをほかす]、面倒くさい、大変だということを[たいぎい]といった言葉を理解できず、困惑する場面がありました。
介護で意識しているところは、「介護をしている」のではなく、「介護をさせていただいている」という精神でやっています。長く仕事をする秘訣としては体調管理(食事・睡眠・筋トレ)。プライベート(休み)に仕事を持ち込まないことなどを考えています。介護をする際、「丁寧」「笑顔」「楽しく」をモットーに取り組んでいます。今の職場は、明るく楽しい職場で、メリハリがきちんとしているなあと感じます。そんな中でまだ入って短い僕のような人が人間関係を円滑にする秘訣は、あまり出しゃばらない、会話のキャッチボールを意識することが大事だと思っています。

GO:
小豆島で仕事(介護)をして、また生活してみてどうですか?

武宮さん:
リビングからの眺めは絶景で悶絶します。海も山も一望でき、瀬戸内海ならではの光景です。
小豆島に住んでみて、メリットは自然が近くにあり、湧き水があって、農作物が豊富なところですね。デメリットだと感じるのは坂道が多いところや都心に出るのに時間がかかることですね。なによりAmazonが当日来ないことが・・・贅沢ですね(笑)。
そんな小豆島の嫌いなところは水洗トイレではないところがあること、雨が降ると遊ぶ場所がないこと、プロパンガスが高いことですね。反対に好きなところは、島の人が温かい、祭りやイベントが多い、おいしいものがいっぱいあるのがいいですね。東京に比べて人の多さや建物の密集度が少なくて、空気がおいしくて、虫が多いところがポイントですね。(これ重要)

GO:
武宮さんのプライベートについて教えてください

武宮さん:
プライベートと仕事をどうやって分けているかというと、仕事とプライベートで服装がガラッと変わるので不思議と気持ちもON、OFFされています。またプライベートでは家族と過ごすことが多いため自然に区別化されていると思います。家族とは眺めの良いところを探してそこでピクニック気分でランチをしています。家族で小豆島の隅々まで巡るのが楽しみになっています。あとはオーディオ堪能、CD収集・評論、絵描き、ひなびた温泉巡り、読書などの趣味をすることでプライベートが充実しています。 充実したプライベートを過ごす中で、仕事の今後の展望として考えるのは、今の仕事もしつつ、最終的には講師になって、質の高い介護職員を育てたいという風に考えます。
今後小豆島でしていきたいことのとても大事なこととして、自分の理想とする家を見つけること。そして友達が一人もいないので友達づくりを積極的にしていきたいです。友達作るのって難しいですね(笑)

GO:
今後の目標をお聞かせください。

武宮さん:
プライベートの目標は20年後、子どもが23歳になるのでギターを習得させてバンド結成(自身がボーカル)。30年後、海を眺めてのんびりできるカフェ「静謐な時間」をOPEN。そして畑で大豆栽培。(畑がないけど)誰をも魅了する笑顔を持つJAZZピアニストになりたいなど、目標はたくさんあります。今後仕事でチャレンジしてみたいことは、入居者の方、職員とみんなで行く温泉旅行。入居者の方が主体のクラブ活動を考えてやっていきたいですね。

GO:
最後にこの記事を読む若者たちにメッセージをお願いします。

武宮さん:
こんな僕が小豆島でも介護を続けられているのは、新人だった頃に熱心に指導してくれたリーダー達や上司、またリーダーになってわがままやイタズラばかりしていたのについてきてくれた仲間たちのおかげです。仲間を大事にして人と人とのつながりによって人は成長します。小豆島に来て間もない僕は、今まで地元で作り上げてきた人とのつながり以上のものを見つけていくことができるように全力で突き進んでいきたいと思います。環境を変えるということ、未知なる領域に思い切って飛び出すこと。何事にもチャレンジをしなければ新たなチャンスをつかみ取ることはできません。さあこれを読んだあなたも、チャレンジしたいことに思い切って飛び込んでください。そこで必ず信頼できる仲間が見つかり、支え合いながら人生を進んでいくことができるでしょう。

こんなインタビューを受ける機会は滅多にないというか2度とないと思うので最後に一言お伝えします。僕に関わってくれた人、僕を知っている全ての人にこの場を借りて感謝を伝えたいです。本当にありがとうございます。武宮大樹はこれからも変わらず走り続けます。小豆島に来るときはぜひ連絡ください。おもてなしをさせてください。

 

――――――――――
★インタビューを終えて

ずっと彼がプライベートの時に着ている服装が気になっていました。ヘビメタ?のようなロック?のような派手なファッション。

でも仕事はすごい真面目。自身の考えもしっかりしています。そのギャップが気になっていました。今回お話してみて、武宮大樹という人が変な人ではなく、大樹(たいじゅ)の名の通り、芯の通った幹を持つ、大きな樹木のような人間であることが分かりました。
いやー、話を聞いてみると、人の新しい一面に出会うことができます。これからもまた話をしてみたい気持ちになりました。

次もまたうちの職員にインタビューしたいと思います。乞うご期待。

GO
香川県サンシャイン会

瀬戸内海に浮かぶ、香川県小豆島。小豆島の福祉がよりよくなるために日々精進しております。
田舎で小さな島から皆様に興味をもってもらえるような社会福祉の情報発信をしていきたいと考えています。何事にも熱く、一生懸命取り組むことを考えていますので、熱い気持ちを伝えられるライターとして頑張ります。

瀬戸内海に浮かぶ、香川県小豆島。小豆島の福祉がよりよくなるために日々精進しております。
田舎で小さな島から皆様に興味をもってもらえるような社会福祉の情報発信をしていきたいと考えています。何事にも熱く、一生懸命取り組むことを考えていますので、熱い気持ちを伝えられるライターとして頑張ります。

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